〜試作のはじまり〜

試作を始めた頃には 息子は2才。

よだれかけが不要になりました。

完全に4人のママさんの 声頼りです。

「正直な感想を教えて欲しい」とだけ

お願いしました。

洋裁本を参考に

製作・アレンジした よだれかけを

何十枚も 何回も 郵送し、使用感を聞き、ノートにまとめ、

改良点を得ては、試行錯誤の日々でした。

実際 ママさんに会って、

普段使いのよだれかけを 見せてもらったり、

様々なよだれかけの形を使ってもらい、

男の子コーデ・服装に合わせやすい形を聞き、今の形が出来ました。

よだれかけの形が 決まると、

次は 機能面（吸水性）の追求です。

ここが 1番 苦戦しました。

速乾性、防水性、タオル地、トリプルガーゼ、綿状のシートなど、

あらゆる生地を組み合わせて 試作しました。

同じ生地でも、厚みが違うと、

吸水力や 使い心地が変わってきたり、

同じ生地でも、ものによっては、

肌触りや厚みが 全く違うことも ありました。

これでは、

何十通り、何百通りのものが

作れることに 気づき、、

先が 見えなさすぎて、不安になり、とても怖くなったのを 覚えています。

でも、一歩、一歩、

試作を重ねて、発見もありました。

よだれが多すぎると、

速乾性でも 機能が追いつかなく、

よだれかけ作りには 適さなかったり、、

防水性を重視して作ると、

吸水力が 下がってしまう時もあり、、

分厚い 綿状のシートを入れると、

前身頃が 浮いてしまい、格好が悪いと 却下したり。。

試作の返事が来るまでの間、

よだれと仮定して、

何層にも重ねた沢山の布に、水をしみこませて、

浸透性の検証もしてみました。

途中、

全部の試作に、納得がいかず、

ママさんから、良いと言う返事も なく、

挫折しかけました。

でも、ここで 立ち止まると

全部が終わることが 悔しくて、

ママさんが こんなにも

貴重な時間を割いて協力して下さってるのに、

「できませんでした。」と、それは言いたくない。

自分に負けない為にも、何かヒントはないかと 苦しみながらも、もがき続けていました。

そんな中、重なる様に、

モニターママさんにも変化があり、

 4人から 2人へ

仕事復帰・妊娠出産で

モニターママが0人になりました。

私自身も 妊娠し、つわりが ひどく、

２歳長男の世話をしながら、

家事をするだけで、大変になり、

悔しくも、

試作を一時中断する決意をしました。

それでも何か動きたくて 妊娠中は、

販売されてる他社様のよだれかけを購入し、

産後のママ友に送って 使用感を聞いて ノートにまとめていました。

そして 次男出産後、

また新たに4人のママさんの協力を経て、

また、何度も作り直し、試作を郵送し、

ようやく、今まで試作を送り続けてた、

ママさんも納得のいく、

「これ、いいんじゃない！」というお声をいただいて、

2019年 2月から

よだれかけのお店がオープンしました。

〜そして、今〜

「ママさんの多大なご協力」と、

「いいものを作りたい」強い思いから、

約2年間で、60種類 120枚以上 のよだれかけを作りました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

速乾性、防水性、タオル地の

3種類だけでも、

こんなに種類が ありました。

「これ、一体 どれだけの組合せが 

作れるんやろぅ、、、」

と思った時は、

希望というより、組合せ数がありすぎて、

恐怖の方が強かったです。笑

（結果、上記どの素材も使わないという皮肉ww ほんと すごい遠回りしました。笑）